二度のお別れ (創元推理文庫)

二度のお別れ (創元推理文庫)


黒川博之の著書を初めて読む。
いずれもボリュームも少なく、文体も軽妙にていっき読み。
掲示役主人公の黒マメコンビの活躍を描く。
見所というか特長は、二人の大阪弁による無駄話。
これがなにか会話を聞いているようなテンポのよさ。
自分は関西人ではないので、その大阪弁が大阪人にどのようにみえるのかは定かではないが、読んでいていやな寛仁がしない。なかなか筆力のある人だ。
「二度のお別れ」はデビュー作とのことだがまずまず。
「雨に殺せば」は第2作。プロットが懲りすぎというか、強引な印象。