南の島へ逃亡したくなったら

サウス・バウンド

サウス・バウンド

東京・中野のブロードウェイ近辺に住む小学生の物語。
元過激派の父をもつ主人公は、上級生からお金をせびられたりしながら子供の世界を必死に生きていく。

2部構成になっており、雑誌掲載は1部のみで単行本化するときに2部を追加したという。なるほど、たしかに1部と2部との温度差がある。はっきりいて、1部だけでよい。そのほうが余韻もあり勢いもあった。

とはいえ、2部で何もない南の島で暮らしを始めるくだりは、わくわくしてくる。
でも、きっと逃亡したい人には直接は役立たないですけどね。

★★★