東野圭吾の若い頃は性に合わないね

むかし僕が死んだ家(東野圭吾

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

最近の超売れっ子作家、東野圭吾の作品はとにかくうまい。よませる。さすがベストセラーという貫禄がある。

一方、この手の作品にはまだまだな印象。最近手紙を読んで、すげ〜と感心しきりだったからなおさら落差が激しい。

ストーリー自分の記憶が消えている過去を追い求めて、かつて大学時代につきあっていた女性の過去を調べに同行するたび。


手紙(東野圭吾
強盗殺人の兄を持つ弟の苦悩。
決して本人が犯したわけではないのに、家族ということから巻き添えを食ってしまう。人生も大きく左右してしまう。

人間、いつ何時交通事故にあったりするかわからない。
またそんな友人、知人に接する機会もある。
しかし、はたして自分は加害者の血縁者を差別しないでいられるのかどうか。

深く考えさせる小説だった。
映画ではどうなってるのだろうか。
東野圭吾、すばらしい。