会話文だけでもミステリって書けるんだ。。。

関西人ではない私が関西弁での会話を活字で読み進めると、どうも違和感がある。
自分の頭で無理したイントネーションが鳴り響くのだ。

だから、この本には違和感があった。主人公二人の会話、あるいは手紙で進められる文体はほとんど口語体、しかも関西弁なのだから!

しかも関西弁でいわれるボケとツッコミ、さらにはだじゃれの雨あられ。しんどいなぁ。とおもいつつ、4編収録された1つめの中盤をすぎたあたりから、あれっ、おもろい、と頭がチェンジしている。

人間、何でも慣れなんでしょうか。

1つめは、3週間犬の散歩をするだけで40万円ものアルバイト代をもらえる謎のバイトのからくりを説く。

2つめは、そのアルバイト代金を投入してイギリスへ短期留学。そのイギリスで同僚のかった稀覯本が盗まれてしまう。その謎を解く。

3つめは、今度はイギリスでの殺人事件。

4つめは1から3つめに共通した謎をとく。

ほとんど期待してなかったせいもあるかもしれないが、結構癖になりそう。
もう1作、シリーズものがあるようだから、ぜひ読もう。