会話文だけでもミステリって書けるんだ。。。
しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫)
- 作者: 黒崎緑
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 文庫
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自分の頭で無理したイントネーションが鳴り響くのだ。
だから、この本には違和感があった。主人公二人の会話、あるいは手紙で進められる文体はほとんど口語体、しかも関西弁なのだから!
しかも関西弁でいわれるボケとツッコミ、さらにはだじゃれの雨あられ。しんどいなぁ。とおもいつつ、4編収録された1つめの中盤をすぎたあたりから、あれっ、おもろい、と頭がチェンジしている。
人間、何でも慣れなんでしょうか。
1つめは、3週間犬の散歩をするだけで40万円ものアルバイト代をもらえる謎のバイトのからくりを説く。
2つめは、そのアルバイト代金を投入してイギリスへ短期留学。そのイギリスで同僚のかった稀覯本が盗まれてしまう。その謎を解く。
3つめは、今度はイギリスでの殺人事件。
4つめは1から3つめに共通した謎をとく。
ほとんど期待してなかったせいもあるかもしれないが、結構癖になりそう。
もう1作、シリーズものがあるようだから、ぜひ読もう。