ひさしぶりの「新本格派」は???だめでした
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/08/30
- メディア: 新書
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【以下、ネタバレあります】
閉ざされた館に、つぎつぎと繰り広げられる殺人。果たして犯人は???
まぁ、現実にはありえない設定なわけだが、だからこそ虚構と安心して読める。ゆえに、わたしは好きだ、このスタイル。
なかでも、綾辻行人はわりとハズレがないほうかもしれない。
でも、本書はだめでしょ。
まず、意外性が弱い。犯人は館に使える女中なのだが、あるはずのアリバイを、時計を50分すすめるということでクリアする。ゆえに「時計館」。着想をおもいついた作家のにやりがみえてきそうだが、こっちはちっともにやりじゃないね。
そしてなにより、結末。時計館がずたずたにくずれおちる、映画のようなめまぐるしいシーン。でも、綾辻小説にこんな結末は期待していないね、わたしは。
なにより、犯人の最後をきれいに終えようとする予定調和てきな発想がきにいらないね。
とまぁ、文句はつけられるが、最後まできになって読みきったのだから、それなりともいえるね。
スペインの内戦を舞台にした小説
フリアン・カラックスという著者の影を追い求める少年の物語。
映像がめにうかぶ描写は映画をみているようでした。
- 作者: カルロス・ルイス・サフォン,木村裕美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/07/20
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- 作者: カルロス・ルイス・サフォン,木村裕美
- 出版社/メーカー: 集英社
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乱読
- 作者: 呉善花
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/09/19
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ほかの本でも、はたして同様の指摘があるのかどうか、たしかめてみたい。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/07/30
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- 作者: 島田裕巳
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 原宏一
- 出版社/メーカー: 集英社
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冒頭のカツどんの描写はかなりうまそー。
ミュージカル映画にストーリーはいらんな
かねてからミュージカル映画が好きだった。なんでだろう、と考えたが、単純に音楽と映画が好きだったということに気づいた。
本日初日のマンマ・ミーアをみた。ゆきおと一緒に会社を休んで日中にいったわけだが、昼間にもかかわらず結構埋まっていたのには驚いたね。おまえら、働け、と心の中でそっと毒づく。
ミュージカルのマンマ・ミーアを映画化したのが本作品だが、出来としてはミュージカルでみたほうがよかったな。なんでだろう。
ひとつには、「歌が稚拙」。準主役の娘役は、すげー高音のきれいな、キュートな歌声で、「ハニー・ハニー」なんぞ歌って最高!だったが、主役の母親役のメリル・ストリープ、あじのある感じでは合ったけどね。ここまでは、まあゆるそう。
ほかのキャストの歌に迫力が感じられなかったなぁ。とくに3人の「父親役」の一人、ピアーズ・ブロスナンにいたっては、まるで晩年のビーチボーイズのブライアンのよう。薬でのどつぶしたのかよ!みたいな。
映画はまぁ楽しめたけどね。ストーリらしいストーリははっきりいってない。
そもそもミュージカル映画には最後はハッピー、どんでんがえしなしみたいな、単純明快な筋が似合うのだろうな。
映画後、洋服もかってしもうたぜ。うふ。
ラーメンは「立川や」だっけ。味はとんこつとかつおだしの二つから選べる。かつおだしはほんとにかつおだしがよく利いているが、しっかしほかに味がしない。もうすこし、とんこつとか、鶏がらをまぜてもいいんじゃない?めんはうまいよ。
そうそう、食後はクリスピードーナッツも。あいかわらず並んでるよね。いろいろメニューあるけど、ぜったいプレーンが一番うまい。っていうか、プレーン以外の、そんなにうまいのあんのかなぁ。
死刑、冤罪をテーマにしたミステリ
- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/08
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日本はいわゆる先進国のなかで死刑制度が残っている数少ない国だそうです。
歴史を紐解いてみると、平安時代の345年間ものあいだ、日本では死刑制度はあったものの、死刑は一度も実施されませんでした。
これは世界史的にも稀有なことです。
本書は、死刑を克明に取材し、死刑制度の問題点をあぶりだしながら、死刑囚の恐怖、心情を描き出しています。
本書の大きなもうひとつのテーマは冤罪。
死刑とはついになって常に議論のあるところですが、死刑制度がなぜ必要なのか、考えさせられるように思います。
本書に死刑があっても殺人の抑止力にはならない、という考えが示されていましたが、私自身も同感で、死刑制度はどちらかというとないほうがよいように思います。
昨今は裁判官制度もスタートしつつあります。
今後死刑制度はさらに重要な議論を呼ぶでしょう。
谷崎の文章読本の文章がうまいのはわかった
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/02/18
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しっかし役に立たないなぁ。けど、文章は上手。
この手の本で文章がへたくそだったら、それはそれでおもしろいけどね。